ラムスかわら版 - TOPICSカテゴリ
テスト答案から見たらわかること(あてはまりますか?)
塾長の渡辺です。
多くの学校で中間テスト(2期制の場合は期末テスト)が終わり、答案が返ってきています。
いつもその時にお伝えしていますが、点数だけでは分からないことがたくさんあります。
ですので、ラムスの塾生はもちろん、他の塾に通っている場合でも可能ならテストの答案を見てもらうといいかと思います(ただ塾によっては学校のことは関与しませんというスタンスの塾もありますので...)
実際、今回も多くの生徒の答案を見させてもらっています。その中で比較的多くの生徒にあてはまる、またはそのような生徒が一定数いる内容を簡単にご紹介します。
●数学で説明または途中経過が不十分で減点されている⇒できた思ったのに減点されているものは必ずその理由を把握しよう!
私立中学受験を経験してきた生徒にちょくちょくいるのですが、頭の中で計算などをやってしまえる生徒がいます。そしてそれであっているのです。
結構前の生徒で、物理がすごく得意な生徒がいました。その生徒は他の生徒が何行もかけて計算するものを、図もかかずに、計算式もかかずに解いてしまうのです。
そこまでとはいいませんが、答えだけ書いておしまい!というのでは、なかなか点数がもらえません。この記述の有無に関する採点は以前よりも厳しくなってきたような気がします。
しかし生徒からすれば、「答えがあっているんだからいいじゃないか。わざわざわかっていることをなぜ書かないといけないんだ」という気持ちがあるのも理解できます。
その時私は以下のように言います。
・いくら答えが合っていても、それを○とするか×とするか決めるのは審判、つまり学校の先生であり、受験で言えば採点官。だから、審判がそうジャッジするならそれに僕らが合わせる必要があるよいうこと。
・例えば、自分の答案が市販の問題集の解説として載っていたらどう思うか?特にそれが自分が分からない問題だとしたら、そのレベルの記述で自分は理解できるか?またはその解説に満足するか。
●よく勉強しているのにテストになると基本問題でも落としてしまう。あとからやったらできるのに・・・
学校の問題集を一生懸命やっているのは、自習時の姿勢を見ていればわかります。それなのにテストでいつもとれない、しかも教科書の例題や問題集のA題レベルのとれるはずのもので落としてしまっている...
このような生徒は直前のチェックテストが足りていない可能性が高いです。
ラムスの個別数学強化クラスの生徒などの場合は、それまでに解いたプリントの問題の順番をかえたものをやってもらうなど、とにかくアウトプットを豊富にし、間違えてもらうことで仕上げていきます。
本番に弱い生徒は問題集をいつも順番通りにやっているので、そのノリで解けるけど、テストになると順番が変わったりしてパニックということも少なくありません。
とにかく問題集の中ならできたものが、プリントになるとできない!という経験をすることが大切なのです。それが「できるようになったつもり」を「できる」に変えていくのです。
ただそのようなプリントをなかなか自分では作れないですよね。そういう人は・・・
・友達同士で3問ずつ選んで解く
・自分で問題集をガバっとひらいて、それを10分で解く!
などのやり方もあると思います。
ラムス生の人は個別クラスの人は十分演習プリントをやっているはずですので、とにかく間違えたものを日にちをあけて復習、そうでない人も「プリントお願いシート」を使ってプリントを作成してもらってはどうでしょうか?
●計算ミスが多い。
これは学年、テスト問わず、永遠の課題かもしれません。どれだけ実力がついても、その不安からのがれることはできません。
とはいえ、答案を見てもらうことで、自分の計算ミスの癖や検算をすべきところでしていない、などのことが分かることがあります。ですから自分がどのような計算ミスをしたのかをしっかりと復習し、それを防ぐ、見つけるためにはどうしたらいいかを考えるべきです。
その際に気を付けたいのは、すべてを「気を付ける」という一言で済まさないことです。
もちろん問題の読み間違いなど、気を付けるしかないものも多くあります。
しかし、その一方で、具体的な行動としてできることもあります。以下に一例をあげておきます。
・計算の1行多くする。
多くの生徒が「展開と移項」、「移項と両辺をある数でわる(もしくはある数をかける)」などを一度にやっています。1手間多くかけることでミスを減らせます。
・2ケタ以上の筆算は逆算して検算する。
例えば「91-27」など繰り下がりがあるものを間違える人は多いです。そういう人は筆算をして、さらに逆算をして検算するという方法があります。
・連立方程式の解を出したら、代入して検算する。
これも出た答えを立てた式(どれでもいいわけでなく、決まりがあります)に代入することで検算できます。
・平方完成や因数分解で間違える人
必ず展開することで検算する。
などです。
いずれにしても、失敗こそ最強のインプット!という信念で見直しましょう!!
高1・2向け 青チャート基本例題100題復習キャンペーン中
コロナのよる緊急事態宣言の影響で学校が半日になったり、出校日が奇数日だけだったり、なかなか生徒もペースがつかめていない様子です。
しかし、私たち講師としては、学校の授業が減ってしまった分、
・何とか自習時間を増やしてほしい!
・復習に時間を割いてほしい!
という思いがありました。
そこで急遽、今回のテーマのようなキャンペーンを立ち上げました。
今週の火曜日から23日までの10日間で青チャートの大切な基本例題を100題復習しようというものです。
仕組みはいたって簡単です。
①まずテスト範囲の冊子をもらう。
②毎日10題テスト範囲が指定されているので、それを復習する。
③15:30から40分から50分テスト
④採点して後日返却&成績優秀者掲示
生徒によっては学校がフルであるので、参加できなかったり、もしくは夜にテストをやったりしています。
火曜日は急だったので参加者は少なかったのですが、少しずつ参加者も増えてきました。
中には指定された範囲を復習せずにテストを受ける生徒もいます。
しかしそれはそれでいいのです。なぜなら、そこでできないと彼ら、彼女らは
「やばい!!」
とか
「データなんて分野覚えていないし!」
など騒ぐのです。
この「やばい」と感じることが大切なのです。たとえこの感覚がすぐに行動につながらくても、再びこのような企画をしたときには、彼らも受験により近づいているので「勉強しなければならない」とスイッチが入りやすくなります。
まだ7日間あります。
ここからは
・2次関数
・三角比
・平面図形
・場合の数
・確率
・整数
と重要分野が目白押しです。
ぜひ参加できる人はしてみてください。
受験生へ 夏休みにやった自分を正しく評価しよう。
塾長の渡辺です。
終わってみればあっという間の夏休み。いよいよ2学期がはじまりました。
夏休みもお盆を過ぎたあたりから、焦りや不安が出てくる生徒が増えてきました。
それは決して珍しいことではなく、むしろ当然のことです。がんばってきているわけですから。具体的には
・夏休み一生懸命やってきたのに、8月上旬の共通テスト模試がとれなかった。
・大手予備校の○○大学模試が全然できなかった。
・何をやったらいいか分からなくなった。
などです。
そして、そのような生徒(まじめな生徒が多いです)ほど
・夏休みなのに何もやれていない。
・力がついた気がしない。
・私には能力がない...
と、自分を責めることが多いです。
そのような生徒に「がんばってるよ!」「きっと伸びるよ」と励ますことは重要です。
そしてできれば、そこに
①生徒の今悩んでいることに対する具体的な対処法
②この夏やってきたことの客観的な証拠
をしっかりと提示することが大切です。
私の個別医進コースや個別強化クラスの生徒には、②の例でいうと、
・共通テスト模試自体の点数は不満化もしれないけど、毎週やってきた演習の点数は伸びているよ→記録をしっかり見せる。
・1周目だけどこの夏で何とかⅡBまでチャートレベルを復習することができたよ(これもチェックテストの出来と日付の記録に基づいて)。
→ここで必ず以下のことを私は言います。
「1周目やっただけでは、残念だけどやっていない人と大差ない結果になることもある。なぜなら忘却してしまうから。でも2周、3周とすることで、理解と記憶が強固になってきて、初めて他の人との差になるんだ。だからといって、すごく当たり前だけど1周目やらずに2周目、3周目というのはできないよね。ここから、もうひと踏ん張り、しかもそれは1周はしているから前より回転率もあがり、効率もよくなるから、がんばることができれば結果が出てくるんだよ。」
・今まで単語全然覚えられなかったけど、日々やって覚えられるようになってきたよ。
などです。
また①の例で、生徒が模試で和訳の部分で大幅に減点されているようならば
・ここからは毎週英文解釈の演習プリントも入れていこう。
などです。
自分で自分を客観的に評価することは難しいです。基本的には厳しめになりがちです。ですから、自分のことを、自分の努力を知っている人に相談することで、バランスのとれた評価をこころがけましょう。
夏期講習・単語クラブ活動中!
塾長の渡辺です。
夏期講習がはじまり、10日あまり経ちました。気づいたらあっというまに8月になります。
いうまでもなく、受験生にとっては重要な夏です。
そのプレッシャーのあまり、空回りしたり、1人思い悩むことも多々あります。これについては先日の保護者会でも、私の高校時代の体験談で少しお話しさせていただきました→後日、ブログまたは8月から開始予定の私のインスタグラムの中でお話しさせていただこうかと思います。
いずれにしても、
・なんか調子悪いな...
・うまくいっていないな
・イライラするな
など感じたら早め早めに相談しましょう。迷いは学習の最大の敵です!!!
さて、夏期講習に入り、単語クラブも少し活発になってきました(ビンゴというイベントも関係あるかもしれませんが、正直いまどきの中高生はそれだけで夜の23:00からオンラインで集まって単語を覚えようとなりませんが...。私からがんばってくれている、そして一緒に私の単語暗記に付き合ってくれているみんなへのささやかなお礼という感じです。
その単語クラブ、今のところ3日連続で20名を超えています。これは新記録です。
特にこの前の火曜日の26名というのは単語クラブ始まって以来の快挙です!!
冷静に考えてみましょう(よくこの話をするのですが...)。
夜の23:00に20名以上の若者が集まって単語を暗記している。
なかなかの光景だと思いますし、すごいことだと思います。
なんとかこの夏。みんなのエネルギーをシェアすることで、単語暗記を盛り上げていきます。
まだ塾生で参加していなくて、参加してみたい人!
気軽にラムスのLINE公式アカウントにメッセージください。
入退部自由です。
わが子と正面衝突しない、垂直にあたらない
塾長の渡辺です。
今日は先日の保護者会でお話ししたことの続き、その2をお伝えします。
夏休みにもなり、お子様が自宅にいる時間も増えたと思います。
期末テストの結果もよかったり、日ごろからよく勉強していたりすれば、保護者としては言うことはありません。
しかし、実際はなかなかそうはいきません。
よくある相談例としては
受験まであと半年なのに、まったく緊張感がない
具体的には
・朝早く起きない。
・家でまったく勉強しない。
・スマホばかり家でいじっている。
そんな姿を日々見せつけられては、保護者の方からしたら、
「今の自分の状況分かっているの?分かっていたら、どうしたらいいのか分かるよね?」
「ちょっとぐらい、今日やったことの復習をしようとか思わないの?」
「私が受験生の時はもうちょっとやったよ。どうしてやらないの?」
「うちは国公立しか無理なんだから、もっとやりなさい!。浪人もさせれないよ!」
という言葉が出るのも無理はありません。
そして、これらの言葉はある意味正しいことが多いです。
ただあまりに正しいからこそ、生徒としては自分を防御するしかありません。
なぜなら、防御しないと自分が持たないからです。
具体的に彼らのとる行動しては、
・だんまりをきめこむ(持久戦に持ち込む。もしくは言い返したら何倍にもなることが分かっている...)。
・とにかく怒りをぶつけてくる(「僕だってかんばっているんだ」「塾で十分やってきたんだ!」)。
・自分の部屋に閉じこもる(ある意味「籠城」です。
・泣く(これは嘘泣きとかではないと思います。言葉に詰まってそうなってしまう人も一定数います)。
などの反応をします。
そうすると保護者の方としては、ますます理詰めで話していくと思います。論理では保護者の方に分があることが多いです。
冷静に話しているうちはいいのですが、こちら(保護者)も1人の人間です。
聖人君主ではないので、あまりに相手(生徒・わが子)が強情であったり、態度を改めようとしないと、イライラしてきます。そして感情的になり、そのような衝突が増えてきます。
そして、感情的な対立となってしまいます。
このような状態を「正面衝突する」、また「垂直にあたる」と私は呼んでいます。
イメージで言うと「→←」、「→↑」という感じでしょうか?
親子、家族だからこそ上記のような衝突もできるのだと言えますし、一定量は必要と言っては変ですが、避けられないものだと思います。
その一方で彼らにどれくらい寄りそう、または彼らの立場に立ってみようとするのはどうでしょうか?
イメージとしては
(わが子)→
(保護者)→
これが簡単なようで難しいです。
話しを聴くのはもちろんですが、一緒に解決策を考えるんです。
例えば、「朝早く起きるためにはどうするか?」ということを一緒に考えてみます。
ポイントはそれを単なる本人の気持ちの問題だけにしないことです(もちろん本人の気持ちの問題が大きいですが...)。
私だったら、すぐにネットで一緒に「早起きのコツ」と入力して調べます。
すると
・朝は太陽の光を入れるといい→遮光カーテンならそれを変えたり、カーテンあけたりまでは力を貸す。
・スマホのアラームだとついつい2度寝してしまう→昔ながらの鐘??の目覚まし時計を買う、またはネットでいっしょに探す。
・面白いスマホのアラームを探す→例えばイケメン執事のだったり、先輩風だったり...正直家族に聞かれたらちょっと恥ずかしい...ミニオンのならいいですが。
など色々出てきます。
本来なら彼らが自分で考え、行動するべきですが...案外彼らは上記のような調べて、そして実際に取りいれてみるということをしません。
取りいれてみてダメだったらまた別の手法にトライする!
そういった積極性は1人ではなかなか身に付きません。身に付くまでは周囲がフォローしてあげることも効果的です。
とはいえ、なかなかこれは大変です。
なかなか提案しても彼らは動きませんし、継続できないことも多いです。そうすると結局イライラと。
そして衝突してしまう...これはやむをえないかとも思います。
そのような時はぜひ塾の先生や学校の先生に相談してみてください。
親子よりも、先生と生徒の方がすんなりいくこともありますので。